部屋の中で、ふと現れる、ゴキブリや羽虫などの、虫。突然にわたしたち住人の前に現れ、驚きと恐怖を与える存在のかれら虫たちは、この記事を開いている今もなお、人知れず家屋に侵入し、繁殖し、その勢力を拡大しているのかもしれません。

そう思うだけでゾッとしますが、今回は、そのなかでも、駆除に根気を要するといわれている、蟻を取り上げます。家屋内に蟻を発見したら、どのように退治をすればよいのでしょうか。

有名な退治方法として、ゴムまたは塩を使うものがありますが、果たして、効果はあるのでしょうか。

蟻の退治にゴムは効果があるか?

家の中で、とくに侵入を防ぎたい場所があるとき、輪ゴムを使用する方法があります。侵入されたくない場所に輪ゴムを置いておく、または、侵入されたくないものに輪ゴムをかけるかたちで、対策が取れます。

蟻 退治 ゴム 塩

たとえば、台所のサッシに輪ゴムを数個置く。砂糖の入った容器は蟻の標的になりやすいですが、その容器に、輪ゴムをかけておく。それだけで、効果があるとされています。

なぜ、輪ゴムが蟻対策に効果的なのでしょうか。一説には、蟻の鋭い嗅覚が、ゴムの臭いを苦手としているため、蟻はゴムを避けるようになる、ともいわれています。

蟻退治に塩は効果がない?

塩を蟻の通り道にかけると、対策として効果がある、との説が有名ではありますが、実際のところは、その効果は薄いようです。

なぜ塩は蟻退治に効果が見込めないのでしょうか。それは、塩の栄養がない分、蟻は砂と同等の判断をし、通過してしまうと考えられているためです。

スポンサードリンク

蟻は、基本的に、栄養の高いものを好んで群がります。砂糖は炭水化物であるため、蟻は砂糖を摂取することでエネルギーに変換できます。いっぽう、塩(ナトリウム)にはそのような栄養を期待できるものはなく、蟻は好んで選びません。そのため、蟻は塩に見向きもせず、通り過ぎてしまうといわれています。

また、塩には消臭効果があるため、蟻の通り道に置くことで蟻除けとしての効果がある、といわれていますが、実際の効果はほとんど期待できないようです。

まとめ

以上、蟻対策としてのゴムと塩は、効果があるのか否か、紹介してきました。

ゴムには蟻を寄せ付けない効果が期待できるものの、塩には効果が薄いことがわかりました。強力な蟻対策の手段となると、殺虫剤や、毒餌、蟻用ジェルなどを使用することがより期待できるのではないでしょうか。

スポンサードリンク