アリといえば、屋外で列を作り、巣に向かってエサを運んでいるイメージが強いかもしれませんが、家に侵入し、種によっては建物を破壊する害虫としても知られています。

アリの厄介なところはその強い繁殖力にあります。家の中にまで巣を作り、数を増やすため、巣ごと駆除する必要があります。

あまりにも膨大な数になってくると、一般人の手には負えなくなり、その道のプロに依頼して対処してもらわなければならないケースもでてきます。今回はアリの繁殖や産卵についてまとめてみます。

蟻 卵 場所 移動

アリが卵を産む場所は地中?

繁殖期になりますと、女王アリとオスアリはいっせいに自分の巣を飛び出していきます。これは結婚飛行と呼ばれる行動で、アリの種類によって発生する時期が異なります。

この結婚飛行の後、女王アリは別の巣のオスアリと共寝するのですが、この時複数のオスアリと共寝することが多くあるそうです。女王アリがオスアリと共寝するのは一生のうちこの時期だけです。

共寝を終えると、女王アリは地上に降り立ち、羽を抜きます。そして地中に潜りいよいよ産卵を始めます。この段階で、複数の女王アリが協力してコロニーを作るケースも見られます。

最初の卵が孵化しやがて成虫し働きアリとなるのですが、この2カ月ほどの期間、女王アリは何も食べずに子育てに集中します。

女王アリの寿命は1 0年から20年と非常に長く、共寝の際オスアリにもらった精子を体内に蓄え続けることができるため、一生のうちに産む卵の数はとてつもない数字になります。種類にもよりますが、海外には億単位の卵を産む種類のアリもいるそうです。

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アリは卵を移動させる?

アリには巣を変える、いわば引っ越しをするという面白い習性があります。巣の環境が悪化したり、他に適した環境を見つけると引っ越しをすることがあるらしいのですが、このときに幼虫や繭、もちろん卵も新しい巣に運びます。

新しい巣に移動しようとしない仲間のアリまでもアゴで持ち上げて移動するというのですから徹底していますね。

まとめ

今回はアリの繁殖や卵についてまとめてみました。アリは見た目はとても地味ですが、社会性をもった生物です。そのため自分で飼育し観察を楽しむ方もいるようです。

しかし、ほとんどの方にとって、家の中に侵入してくるアリは害虫以外の何物でもないので、この繁殖力と協力的な習性は厄介ですね。

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