日本で最大級の大きさを誇り、ペットとしても人気のクロオオアリ。しかし、クロオオアリを飼いはじめ、女王が産卵したけど、なかなか卵から孵化しない・・・。そういった経験を持っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。

クロオオアリは意外と繊細なところがあり、孵化しない原因がいくつか考えられます。どうしても孵化しないときは、それらの原因をひとつずつ確認しながら、環境を変えていく作業が必要なこともあります。

では、いったいどんな原因が考えられるのでしょうか。原因を究明し、うまく孵化させる方法について、解説していきたいと思います。

クロオオアリの卵が孵化しない原因として考えられること

湿度が高すぎる、低すぎる

クロオオアリが孵化するのはもちろん、生きていくうえでも湿度は重要な要素です。高すぎても低すぎてもクロオオアリは嫌がります。

クロオオアリにとって最適な湿度は、30%から60%であると言われています。湿度計があれば、湿度が数字でわかるので管理しやすいですね。スポンジや脱脂綿などに適量の水を含ませて、湿度を細かく調整してあげましょう。

クロオオアリ 卵 孵化

温度が低すぎる

部屋の温度があまりにも低いと、クロオオアリは休眠に入ってしまい、卵も孵化しなくなってしまいます。孵化させたい場合は、部屋の温度を25度ぐらいまで上げてみましょう。ただし、あまりに熱すぎると逆に卵に負担がかかりますので、やり過ぎないようにしてください。

落ち着いて孵化できる環境にない

クロオオアリを直射日光の当たる場所に置いていたり、飼育ケースの蓋を頻繁に開けたりしていませんか?

クロオオアリは少しの刺激でも驚いてしまい、産卵や子育てをやめてしまいます。特に産卵時期は十分注意してあげましょう。

また、産卵時に入れているケースが大きすぎると、同じく落ち着きません。野生の女王アリが最初に産卵するときに作る巣はとても小さいので、最初の飼育ケースは同じくらいの大きさにしてあげましょう。フィルムケース程度のものでも十分です。

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女王アリの栄養が足りない

女王アリは産卵前に蓄えていた栄養を糧にして卵を産みます。ですが、このとき栄養が足りないと、丈夫な卵を産むことができません。野生の女王アリは、卵が成虫になるまで食事をとりませんが、餌をそばに置いてあげると食べることがあります。タンパク質系の餌を、少しずつ与えてみましょう。

まとめ

クロオオアリの卵が孵化しない場合、さまざまな原因が考えられます。個体によっても原因が違いますし、人間と同じく生き物なので、予想外の原因で孵化しなかった、ということもあり得ます。

いろいろ試して、アリにとって快適な環境をつくってあげられるといいですね。

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