お家の中に蟻が入ってきていた、なんて話はよく聞きますが、それって家の中だけに限った話ではありませんよね。ふと乗り込んだ車の中に、小さな黒い粒……よく見ると動いている蟻だった!なんてことも珍しくなくなってきてしまいました。
外で見るぶんにはいっこうに気にもしない蟻ではありますが、いざ自分のパーソナルスペース内に居られると気になって気になって仕方がありません。
そんな蟻たち、どうして車の中なんかに入り込むことができてしまったのでしょうか?
車の隙間から侵入?蟻が入ってくる原因とは?
実のところ、蟻が車の中に侵入してくる原因は、家の中に侵入してくる原因とほぼ同じなんです。車の中に落ちている食べ物のカス、ジュースの飲みこぼしなど、そういった餌になりそうなものの匂いを嗅ぎ付け、蟻は小さな隙間から侵入してきます。
車にはドアの隙間や配線の通り道など、蟻の身体が通れるだけの小さな隙間が無数にありますよね。侵入口がたくさんあるため、そこに餌がある場合、蟻は躊躇なく車の中にまで入ってきます。
車を停めている場所がアスファルトの上だったりすると、そういった被害も少ないようなのですが、蟻が多く生息している草むらの近くに停めていたりすると、車内への侵入被害がより多くなるようです。車の中を清潔に保つのはもちろんのこと、停める場所にも気をつけたほうがいいかもしれません。
車の中の蟻はどうやって駆除すればいいのか
蟻の侵入対策は意外と簡単で、侵入の原因となっている食べかすや飲み物の飲み残しなどをきちんと片付けることにより、自然と蟻は入ってこなくなります。シートやフロアマットなど放置しがちなところもたまには拭き掃除をしたり、掃除機を掛けたりして、できるだけキレイな状態を保つようにしましょう。
また、侵入してきただけではなく、時に蟻は車の中に巣を作ってしまう場合があります。ぞっとしない話ですが、いろんな対策をしてもまだ蟻が車内に発生しているようなら、巣があるかどうかを確かめてみたほうがいいでしょう。
といっても、スペアタイアの置き場など、わかりやすいところに巣を作ってくれているなら駆除のしようもあるのですが、エンジンルームや床下など、個人では手が届きにくいところに巣を作られてしまう場合があります。
そんな時は、蟻駆除用の殺虫剤を使って地道に蟻を駆除していきます。毒エサを使うタイプや車内にしばらく放置しておくタイプなどをお勧めします。
また、殺虫剤にもいろんな種類がありますので、車を痛めたくない場合は毒エサタイプ、1日2日程度で手早く片付けたい場合は車内放置タイプなど、用途ごとに分けて使ってみましょう。
まとめ
蟻にとって車の中とは、隠れ場所も多く、入りやすく、また食べ残しが落ちていることの多い、いわば穴場スポットのようなものです。侵入されているのがわかった場合、数が増えないうちに駆除を行い、二度と入ってこないよう、車の中の環境を見直しておきましょう。
しかし、精密機械が固まっているエンジンルームなどに侵入された場合は、自力での駆除がとても難しくなってしまいます。そんな時は無理せず、プロの業者へと依頼してみるのをおすすめします。