大量発生すると困ってしまうのが蟻です。
人の身体に上っても、噛む程度で(蟻酸を飛ばすヤマアリなどでなければ)人体への危険性は低い蟻ですが、大量発生すると話は別です。
民家に侵入してきたり、夜寝ている間に頭の横を通過したり・・・・・・口に入ったりしてしまうかと思うとおちおち寝ていられません。
蟻を減らしたい、駆除したいと思っても、減らしすぎると害虫を倒してくれる蟻を減らすことになってしまいます。
加減が難しい蟻の駆除ですが、適切な方法はあるのでしょうか。
蟻の幼虫はどうやって駆除する?
蟻の幼虫は成虫になるまで巣の中にいるのが一般的です。
餌を食べるときだけ顔を出す種類の蟻もいますが、大半は働きアリが用意した餌を巣の中で食べるのみです。
したがって、蟻の幼虫を駆除するためには蟻の巣の駆除につながっていきます。
幼虫への駆除対策としてもっとも有効なのは幼虫用の殺虫剤を撒くことです。
幼虫のみを駆除したい場合、巣に殺虫剤をふりかけるのではなく罠をつくることも有効です。
働きアリの餌は身体の構造上固形を通さないため、大半が液体ですが、幼虫の餌は固形です。
蟻にとって毒となる、市販のものでいうところの薬剤入りの餌を地面に置き、働きアリに巣へと持ち帰らせるのです。
もし自前で罠を作るのであれば、コーンミールとホウ砂を混ぜ合わせることで作成できます。自信がなければ市販の置型の薬剤などを活用しましょう。
働きアリとは対照的に、幼虫は固形の餌を食べます。この罠を活用することで、駆除する対象を絞り込みたい場合、その精度は比較的高くなるでしょう。
まとめ
蟻の幼虫は巣からでることがほとんどなく、手厚い庇護のもと育てられます。
ですのでもし幼虫を駆除したいと考えているならば、巣ごと駆除するか、毒となる罠を用意して、幼虫だけがそれを食べるような準備が必要です。
蟻の巣の場所がわからなくても、罠となる餌を置けばあとは働きアリが勝手に餌を巣まで持ち帰ります。
一瞬で駆除できる方法とは言えませんが、巣の場所がわからない場合などは置型の罠が効果的と言えるでしょう。