皆さんは蟻が行列を作って白い塊や黄色い塊をせっせと運んでいるのを見たことがないでしょうか。この白や黄色の塊は幼虫の繭や卵の可能性があります。

ではいったい蟻たちはどこに向かって繭や卵を運んでいるのでしょうか。可能性としては、新居に向かっている可能性が高いです。つまり引っ越しをしているわけです。

今回は蟻の引っ越しや卵を運ぶ習性についてまとめてみます。

 蟻が卵を運んでいるのは引っ越しのサイン?

蟻には、巣の環境が悪くなったり、ほかに巣を作るのに適切な環境を見つけた時などに、引っ越しをする習性があります。この引っ越しをする際、幼虫や卵も一緒に新しい巣のほうに運びます。

蟻 卵 運ぶ

蟻はとても強靭なアゴをもっており、幼虫や卵をアゴで咥えて持ち上げて運びます。蟻が引っ越しの際に運ぶものは他にもあります。それが仲間の蟻たちです。

蟻は触角でほかの仲間の蟻とつながりながら新しい巣へと誘導することにより、列をなして大移動をします。しかし中には、列からはぐれてしまったり、古い巣から動こうとしない蟻もでてきます。そういった場合には、卵や繭のように、仲間の蟻の体ごとアゴに咥えて新しい巣へと運びます。

働き蟻よりもはるかに大きなサイズの体を持つ女王蟻の場合は、さすがに持ち上げることはできないですので、アゴに咥えて引きずるようにして運ぶようです。そうすることでやがて女王蟻は自分の足で新しい巣へとついてくるようになるそうです。

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まとめ

今回は蟻の引っ越しや卵などを運ぶ習性についてまとめてみました。皆さんがお家の庭などで蟻が列をなしていろいろなものを運んでいるのを見かけたら、それがどこに向かっているか確かめてみるのもおもしろいでしょう。きっと蟻の新しい巣をつきとめることができると思います。

ただし、この引っ越しなのですが、サムライ蟻という種類の蟻による奴隷狩りと呼ばれる略奪行為と非常に見分けがつきにくいそうです。つまり、新しい巣へと卵などを運んでいるのではなく、他の蟻の巣から力づくで奪ってきたものを自分たちの巣へと持ち帰っているという可能性があるわけです。機会があればこの奴隷狩りについても詳しくまとめてみたいと思います。

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