本格的に蟻を飼育観察するには女王蟻を捕獲しなければなりません。それは女王蟻が産卵して子を生むことによって蟻の社会が形成されていくからなのです。
女王蟻の捕獲方法
さて女王蟻を捕まえる方法ですがいくつかあります。
飛び終えた羽蟻の中から女王蟻を探す方法
蟻は巣分けの時期に羽が生えて結婚飛行をします。その羽蟻の中に新しい女王蟻がいます。蟻の種類によって飛ぶ時期や時間帯などさまざまなのですが、大雑把にいいますと時期は４月～１１月、時間帯は朝の９時頃から夜の９時頃までです。
昼間飛行する蟻は道路の脇や石畳の上、公園や学校の周辺、植え込み等で見つけられます。夜飛ぶ蟻は夕方６時頃から９時くらいまでが見つけやすいです。この時間帯に飛行する蟻は光に集まる性質があるので自動販売機や看板等の強い光を放つ場所にあつまります、ただ昨今は光源が発光ダイオードに変わっているのでなかなか虫が集まりにくくなっています。
巣ごと捕まえる方法
すでに蟻が巣を作っているとかろから女王蟻を採取するという方法です。蟻の種類によって巣を作るところが違いますが、ここでは主に土中に営巣する種類の蟻の捕獲の仕方を書きます。
基本的にはシャベルで細かく巣口から少し離れたところから注意深く掘り進んでいきます。ある程度掘り進むと働き蟻達が出てくるので、さらに慎重に掘り進みます。
両方法とも捕まえた蟻を入れておくケースが必要になります、飛び終えた蟻を採取して入れておくケースは小さな小瓶を用意しておきます、薬の空き瓶や１００均等で売っている小瓶がいいでしょう。
巣ごと捕まえる方法ではタッパーの内側にベビーパウダーか食用油を塗って逃走予防をし蟻を捕獲したらタッパーの中に入れるという作業を女王蟻が出てくるまで繰り返します。
最後の手段として通販で買うという手があります。安いもので女王蟻と働き蟻達が数匹ついて３０００円くらいから売られています。
まとめ
女王蟻は種類にもよりますが寿命が２０～３０年ありますので女王蟻を採取して上手く飼育すれば蟻の営みが長く観察できるのでじっくり観察したいのなら是非、女王蟻を手に入れてみてください。
