お家の中に謎の蟻の群れが!行列で!いっぱい!
という実にショッキングな体験をされたことがある方、存外多くいらっしゃるかと思われます。

例え地面から離れた二階以上の高さに住んでいたとしても、時に蟻は壁やら何やらをよじ登って家の中へと侵入してきます。畳の隙間から蟻がぞろぞろ出てくるのを見つけてしまった時など、たいへんビックリするどころの騒ぎではありません。

どこからやってきたのか、どうやって嗅ぎつけてきたのか、疑問は多々あるかと思われますが、そもそも一戸建てで庭があってそこに蟻の巣があって……なんて状態でもなければ、「蟻が家の中に入ってくる」ことは本来起こりえないはずなのです。

それでも、彼らは侵入してきました。蟻と共生しようとする方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、大多数の方は彼らの存在を受け入れることができないはずです。

今回は、彼らをそもそも家の中に招き入れないための対策法を考えてみましょう。

蟻が寄ってくるお家の環境

まず、たいへん心苦しい問い掛けをしてしまい申し訳ありませんが、蟻が家の中にまで入ってくる原因に心当たりはありませんか?

蟻 寄せ付けない 方法

お菓子のカスや生ゴミなどがそのままほっぽらかされている。調味料の容器の蓋がきちんと締められていない。雨漏りや水漏れが起きる部分がそのままになっている。その全て、蟻が寄ってくる原因となります。

お菓子や生ゴミは蟻達のいい餌として嗅ぎつけられますし、調味料も同様に匂いを察知されやすいのです。雨漏りの放置に関しては、例えその場所自体がステンレスやタイルといった腐食しない素材でできていたとしても、そのまわりにある木材が腐りやすくなってしまいます。

家の中に侵入してくるタイプの蟻は、腐った木材などを好んで巣をつくろうとするので、もしかすると侵入されているだけでなく、住み着かれている可能性も出てきてしまうわけです。家賃の二割ぐらいは払ってほしいものですが、そういうわけにもいきません。

また、そもそも家の床下にシロアリが蔓延っていたりしませんか?

家の中に入ってくる蟻は、そのシロアリを餌として狙いに来ている可能性もあります。お家の中が蟻だらけ……小さいお子さんがいるご家庭などにとっては、特にぞっとしない話ですよね。どうすれば、そんな事態を避けることができるのでしょうか?

蟻を寄せ付けないための方法

まず一番大切なのは、蟻の餌となるものを放置しないことです。食べカス、お菓子のカスや溢れてそのままの砂糖なんかはササッと片付けてしまう。生ゴミは放置せず、地域によって定められているであろうゴミ出しの日に出しましょう。
そうして蟻が目当てとするもの自体を失くしてしまえば、ほとんどの場合において、蟻の姿を見ることはなくなります。

湿り気で腐っている可能性がある木材も、できれば張り替えたり、防腐剤を塗布したりして、蟻が巣をつくれないようにガードを固めておくと安心です。腐った木材なんて、そもそも放置しておく理由のほうがありませんからね。

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また、いろいろと片付けてもまだ蟻が入ってくる……というお家は、蟻の通り道が残ったままになっている可能性があるかもしれません。どこかで聞いたこともあるでしょうが、まず飛び出してくる一匹だけの偵察蟻は、餌を見つけると地面に特別なにおいを擦り付けてから巣に戻ります。そしてそれを頼りにして、餌の調達部隊が列をなしてにおいの道を追ってくるわけです。

通り道がそのままになっていると、その先に餌となるべきものが無くなっているのにも関わらず、蟻の行列が餌を探しに来てしまうかもしれません。そんな時は床を洗剤でピカピカに磨いたり、通り道らしきところにハッカ油やアルコールスプレーを吹きかけておいて、においを消し去ってしまえば大丈夫です。蟻は目が悪く、その代わりに嗅覚が発達しているので、においが無ければ餌を探すどころか道を辿ることもできなくなります。

ちょっと手間が掛かるかもしれませんが、お家の中の平和を守るためにも、やれることはしっかりやっておきましょう。

まとめ

蟻はとっても身近なところにいる昆虫ですが、身近にいるからといって受け入れやすいとは限りません。外で見てもなんとも思いませんが、家の中にまで入ってこられるのは勘弁してほしい、という方も多いでしょう。

お家の中に入ってきた蟻とその都度戦いを繰り広げるのもひとつの手ではありますが、今回はそもそもお家の中に入れないためにはどうすればいいか、という方向でお話してみました。

殺虫剤を持ち出すのも悪くない案ではあるのですが、小さいお子さんがいるご家庭などは、子供に影響が出たらどうしよう、とちょっとした不安が残ってしまうと思います。あなたのお家はあなたのもの、蟻さんのものではありません。しっかりと対策をして、きれいなお家の中でゆっくりしましょう。

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