小さな蟻たちはどうやって餌を見つけて、どうやって巣に餌を運ぶのでしょうか?蟻に限らず昆虫は不思議なことが多いですね。蟻の不思議な力を少し見ていきましょう。
蟻達は餌を見つけるのに匂いを利用している
蟻は地中の巣の中で暮らしていて、働き蟻たちが外で集めてきた餌によって生活することができます。小さな蟻にとって巣の外は他の蟻との縄張り争いや多くの外敵が居るためとても危険な場所です。この危険な餌集めはベテランの働き蟻の役目になっていて若い時は巣の中で幼虫のお世話等をしています。
働き蟻は餌を探しに出たときに、優れた嗅覚を利用して食べ物を見つけ出します。嗅覚といっても人間のように鼻があるわけではありません。
驚異蟻達の連絡方法、見つけたら協力して運ぶ
人間の鼻よりもずっと優れた「触覚」という優れた嗅覚センサーが頭から2本生えており、人間には嗅ぎ分けられない匂いを探し当てています。そして臭いのもとに近づいたら目で確認しながら食べ物にたどりつきます。
また、ほとんどの蟻は雑食性でなんでも食べることができます。食べ物それぞれに匂いが異なり蟻はその臭いによって食べられるものかどうかも嗅ぎ分けることができるのです。
触覚は蟻にとって重要な場所の一つです。触覚の内部には感知した情報を能に伝達する細胞があり餌を探すだけではなく、蟻同士が敵味方を区別したり巣に帰るための道標にも使われたりします。
餌を見つけた働き蟻は口でくわえて餌を巣に運びますが、一匹で運べない大きな餌を見つけた時は巣に帰り仲間に餌の存在を知らせてたくさんの働き蟻と協力して巣へ持ち帰ります。また蟻はそ嚢という、胃袋以外の貯蔵袋を持っていて、アブラムシからもらった甘露や樹液などの液体はこのそ嚢に貯めて巣へ持ち帰り、吐き戻しによって仲間と分け合います。
まとめ
蟻には人間にはない驚異的な能力をたくさん持っています、蟻が人間の大きさなら6000kg(6t)の物が運べるといいますが、いかんせん体が小さいのです。
ですから仲間たちと協力しあわなければ大きな餌は運べません、そして仲間が多いほど餌がいっぱい運べますね。そんな蟻だからこそ高度な社会性を身につけたのかもしれませんね。