突然ですが、蟻に対してどんなイメージを持っていますか?
童話のなかの働き者でしょうか。それとも小さくて駆除が大変な厄介者でしょうか。
蟻というと単独行動ではなく、行列をつくってせかせかとえさを運ぶイメージがありませんか?
ほんの小さな隙間からも入ってきて、気づくと家の中で蟻の行列ができていた、という経験をした人も少なくないと思います。
身体の小さな蟻はどうして特定の場所に集まることができるのでしょうか。
何もないように見える場所に集まってくる、その理由はどこにあるのでしょうか。
蟻が集まるのは身近なものが原因!
蟻がなぜ、外ではなく家に入ってくるのだろう?そう思ったことはないでしょうか。
もちろん蟻も手当たり次第に住居侵入をしているわけではなく、そこに理由があるから群がってくるのです。
蟻が集まる原因として挙げられるのは、主に餌を確保するためです。
たくさんの働き蟻が巣にえさを持ち帰るため、日々食べ物を探しています。
当然、私たちが住む家のなかには食べ物がたくさんあります。その匂いにつられて蟻がやってくるのです。
蟻は嗅覚が発達した生き物です。ですので、甘いものをこぼしてしまったり、家の中に食べ物(特に果物)を放置していると、その匂いを感知してきます。
対策としては冷蔵庫に食べ物をしまうこと、室内で匂いのする食べ物を出しっぱなしにしないことが挙げられます。
しかし、蟻一匹が餌場を見つけただけでは蟻は集まりません。
さらにお尻からフェロモンを道しるべとして残すことで、そのフェロモンをたどってほかの蟻がやってくるわけです。
ヘンゼルとグレーテルが歩いた道しるべにパンくずを撒いたのと同じ方法ですね(ヘンゼルとグレーテルの方は鳥に道しるべを食べられてしまいましたが)。
まとめ
多くの蟻たちは日夜餌を巣に持ち帰るため行動しています。
そのなかでテーブルの上などに食べ物を放置していると、その匂いにつられて蟻が家に入ってきてしまいます。
さらに蟻は嗅覚が発達しているため、道しるべフェロモンを分泌することで仲間の蟻を呼び、結果として蟻の行列ができあがるわけです。
蟻が餌を集めるため懸命なのはわかりますが、家の中に蟻の行列ができては大変です。
食べ物は室内に放置しないようにするなど、自分でできる対策はしっかりと行っておきましょう。