アリの社会はメス中心です。カーストとも呼ばれる階級で成り立っており、大きくわけて女王アリ、働きアリ、そしてオスアリの三種類から構成されます。

「働きアリとオスアリは違うの?」と思う方がいるかもしれませんが、オスアリは働きアリではないのです。

アリのオスに与えられた役割はいったい何なのでしょうか?

調べると少し悲しくなってしまう、アリのオスの役割や生態について詳しく見てみます。

アリのオスの生態。どんな役割をもってる?

アリのコロニーは一匹の女王アリと多くの働きアリで構成されています。しかし、その働きアリはメスで構成されているのです。

蟻 生態 オス

というのも女王アリには「産みわけ」ができ、基本的にはメスしか産まないようになっています。オスを産むのは新しい女王アリが交尾をするときだけです。

アリのオスは新しい女王アリと交尾をするためだけに存在します。

働きアリと比べると小さい姿をしており、どこか哀愁を誘います。

アリのオスが女王アリによって産まれるのは繁殖期のときのみです。羽の生えた次期女王アリとオスが産まれます。

新しい女王アリとオスは巣を飛び立ち、その間に交尾を行います。「結婚旅行」とも呼ばれています。

しかし女王アリと交尾できるオスは非常に少なく、大半のオスは交尾をできないままその一生を終えます。

なかには他の働きアリの餌となるオスもいます。

交尾を終えたオスアリは程なくして亡くなってしまうため、いずれにせよ、繁殖期のみの短い生命であるといえます。

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まとめ

アリのオスの一生は、メスを中心としたアリのなかでは決して華やかとはいえません。

交尾のためのみに産み落とされ、そのなかでも限られたオスのみが交尾をし、最終的に命を落とします。

メスが強く、かつ産み分けができるアリだからこそできたカーストです。

オスアリにとっては過酷な一生と思われるかもしれませんが、これもひとつの効率化の結果のように思われます。

交尾に特化したオスを産むことで役割の混同がなくなりますし、働きアリたちは餌集めや幼虫の育成に注力できます。

悲しいと思われるかもしれませんが、自然界ではさまざまなルールにのっとって生命を営んでいるのです。

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