アリを家で飼育するのが静かな人気を呼んでいます。群れの中でそれぞれ役割を持ち、協力しながら巣を大きくしていく様子は、どれだけ見ていても飽きることがありません。

特に、クロオオアリは日本に住むアリの中でも最大級の大きさと飼育のしやすさから、多くのアリ愛好家に支持されている種類です。

クロオオアリの巣を大きく育てるためには、女王アリと、そこから生まれてくる卵=働きアリの存在が核となってきます。

女王アリが卵を産み、生まれた子どもたちが育ち、働きアリとなり、巣を拡大し、女王アリの世話をし、その女王アリがまた卵を産む。この繰り返しにより、クロオオアリのコロニーは大きくなっていきます。

それでは、女王アリは一度にどのくらいの卵を産むのでしょう。また、その大きさはどのくらいなのでしょう。

クロオオアリ 卵 大きさ 数

 

クロオオアリの産む卵の大きさ

クロオオアリの女王が産む卵の大きさは、およそ1~2mm。女王アリの体長と比べると、10分の1ほどの大きさですが、細長い形状をしているため、実際はもっと小さく見えます。

クロオオアリが一度に産む卵の数

結婚飛行を終えたばかりのクロオオアリの女王は、何日かに分けておよそ10個前後の卵を産みます

その数は個体や環境の違いによってかなり差が出ますが、女王アリはそのすべてをみずからの手で育てます。最初の卵が成虫になり、女王アリを助けることができるようになると、子育てをやめ、産卵に専念します。

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その後も、女王アリはひたすら卵を産み続けます。ひとつのコロニーに存在するアリは、すべて一匹の女王から生まれたアリなのです。

群れの個体数が少ないときは産卵数が少なく、群れが大きくなっていくにつれて徐々に増えていく、という傾向もみられます。その群れでどのくらいの数の幼虫を育てられるのかによって、産む卵の数をコントロールしているようにも見えますね。

女王は、その10年とも20年とも言われる長い生涯を通して卵を産み続け、その数は全部で10万個以上になるとも言われています。

まとめ

クロオオアリの女王アリが産む卵の大きさや数、いかがでしたでしょうか。

クロオオアリの生態と密接にかかわっているので、女王アリがコロニーを形成していく過程でどのくらいの卵を産むのか、観察していくのも興味深いですね。

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