アリをペットとして家で飼育するのが、近年人気になっています。小さな昆虫で、寿命も単体では短いですが、飼育キットなどをきちんと用意してあげると、長い間楽しめる生き物なのです。そのためにはまず、女王アリを確保することが重要になってきます。

女王アリが産卵し、働きアリが増えることによって、アリの巣が大きくなっていくからです。今回は、比較的飼いやすいといわれているクロオオアリを例に、女王アリの飼育方法や餌について、ご紹介したいと思います。

クロオオアリの女王を飼育する

クロオオアリの女王を手に入れるには、2つの方法があります。ひとつは公園や緑地などで、野生の女王アリを捕獲する方法。もうひとつは、飼育用の女王アリを取り扱っているお店で購入する方法です。

前者は、クロオオアリを捕まえるのに適した環境、クロオオアリに関する知識、そして産卵直前の女王アリを見つける運が必要になります。労力と時間がかかりますが、捕まえたときの達成感はとても大きいです。

後者は、お店さえ見つけることができれば簡単ですが、それなりのお金がかかることは留意しておきましょう。

クロオオアリ 女王 飼育 餌

飼育初期のクロオオアリへの餌のやり方

女王アリを手に入れたら、まず飼育用のケースを用意しましょう。ケースは、専門のものも販売されていますが、手に入らなければひとまず代用のケースでも大丈夫です。透明で蓋ができるものなら幅広く代用がききます。もし女王アリ一匹だけの状態から飼育を始めるのであれば、ミニサイズのタッパーくらいの大きさがあれば十分です。

そして餌ですが、実は、産卵前後の女王アリは、餌を食べません。卵から子アリが孵化するまで、野生の女王アリは餌を一切食べずに卵の世話をします。なので、特別な餌を用意する必要はありません。ただ、周囲に餌となるものがあれば、全く食べないと言うわけではないようなので、砂糖水などをごく少量ケースに入れてあげると、飲んでくれるかもしれません。

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子アリが成長し羽化し始めたら、徐々に餌を増やしてあげるとよいでしょう。アリの主な餌は糖分です。砂糖水や果物などを与えてあげましょう。女王アリが産卵する時期になると、タンパク質が必要になります。生きた虫などが確保できればそれを餌にできますが、難しい場合はにぼしなどの小魚や、かつおぶしなどでもOKです。

まとめ

クロオオアリは、アリの飼育初心者にもおすすめの種類です。近年は飼育するための便利な道具もたくさんあって、手軽に飼い始めることができます。機会があれば、ぜひチャレンジしてみてください。

大事に育ててあげれば、10年以上飼い続けることもできますよ。

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