アリを家で飼う、というと不思議な感じがするかもしれませんが、実際飼育してみると、意外と面白いものです。

アリたちはお互いに協力し合い、食物を調達し、幼虫を育て、ひとつのコロニーを少しずつ大きくしていきます。その様子は、どれだけ見ていても全く飽きることがありません。

特にクロオオアリは、日本では最も大きい種類のひとつで、観察しやすく、人気のアリです。

そんなクロオオアリを飼育するためには、いくつか必要な道具があります。絶対に必要な物から、あると便利、というレベルのものまで、さまざまな道具が売られています。今回は必要最低限のものに絞ってご紹介していきたいと思います。

蟻 飼育 ケース 土

クロオオアリを飼育するケースを用意する

まず絶対に必要なものが、アリの住まいとなる飼育用のケースです。アリの専門店などで飼育キットとして販売されているものもありますし、自分でアクリル板などを買ってきて作ることもできます。

市販されているものの素材はさまざまで、プラスチックや石膏、ゲル素材のものなどがあります。石膏は観察が簡単ですが湿度の調整が難しい、ゲル素材は巣を掘る様子が良く見えますが短期間でカビが生えやすいなど、それぞれメリットとデメリットがありますので、よく確認して購入するようにしましょう。

自分で作るときは、プラスチックなどの切り口で怪我をしないように気をつけましょう。ケースを連結して複雑なものを作ることもできますが、難しい場合は、プラスチックのケースに、餌やり用の穴を開けるだけでも、当面の住まいとして使うことができます。

クロオオアリを飼育する際は、湿度管理がとても大事です。石膏の巣を選んだ場合は、湿度を保つための霧吹きを用意しておきましょう。プラスチックの巣の場合、メラミンスポンジなどに水を含ませ、巣の隅に置いておきましょう。

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土を使ってクロオオアリを飼育するには

野生のクロオオアリは、土の中に穴を掘って巣を作っていくのですが、その様子を観察したい場合は、土を入れたアクリルケースなどで飼育する必要があります。普通の虫用飼育ケースなどでは巣の中の様子が見えませんので、薄いケースを使用します。

アリは暗いところを好んで巣を作るので、黒い紙などを巻いておくと、ケース沿いに巣を掘ってくれて、観察しやすくなります。土は、雑菌が繁殖するのを防ぐため、人工土などを入れてあげるのが良いでしょう。また、石膏の巣と同じく、湿度管理のために霧吹きなどがあると便利です。

まとめ

クロオオアリの飼育に最低限必要なものは、飼育のためのケースと湿度を保つための道具です。素材は好みで選ぶことができますが、クロオオアリの個体によって、好みのケースが違うこともあります。住みにくそうにしていると感じたら、違うケースへの引っ越しも検討してあげましょう。

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