そこかしこで見かけない日は無いのではないのかというぐらい、蟻という生き物は我々の日常生活風景に溶け込んでいます。中には見るどころか単語を聞くのも嫌だというぐらい、蟻のことが苦手なひとだって居るでしょう。
蟻にももちろん天敵と呼ばれる存在は居るのですが、それにしたって数が多いと感じてしまいますよね。どうせなら蟻を食べる生き物たちが、みんな食べてくれればいいのに……と、思う方もいらっしゃるかもしれません。
では、そんな彼らを主食とする動物といえば、何を真っ先に思い浮かべますか?
蟻を食べる動物ってどんなの?
蟻を食べる動物、ど聞いて真っ先にイメージするのは、やはり「アリクイ」でしょう。細長い口と舌をもつ、名前通りに蟻を主食として食べる哺乳類です。アリクイは長い舌を伸ばし、舌に蟻をくっつけて巻き取る形で口に運びます。ハエ取りテープとおなじ要領ですね。
他にも、ツチブタ、ツノトカゲなど、実はいろんな動物が蟻をよく手に入る餌として食べています。蟻はとても小さい上に集団行動しやすい生き物なので、簡単に捕食することができます。中には逆に哺乳類を襲う蟻も存在しますが、そういった蟻は稀な種類で、ほとんどの蟻は、小さな小さな餌として食べられてしまいます。
蟻を食べる蟻が居る!?
ところで、なんと驚いたことに、同じ蟻のなかでも蟻を食べる種類のものが存在しています。
「ヒメサスライアリ」という蟻はグンタイアリの仲間なのですが、彼らは同じ蟻を専門に食べる種として広く知られています。
確かに捕食のしやすさで行けば蟻は生き物の中でもトップの簡単さを誇る虫でしょうが、まさか同じ蟻からも狙われるはめになるなんて……想像もつきませんよね。
まとめ
とても有名なアリクイの他にも、いろんな動物が蟻を餌として食べています。蟻の卵や幼虫なんかも、地面で餌を探すことの多い鳥の類に好まれているようです。こう考えてみると、蟻ってとっても生きづらい生き物ですね。
でも、蟻による人間への被害報告もよく聞きますから、なかなか強かな種族であることにかわりはないようです。