蟻はいつ、お食事しているのでしょう?餌を食べない時はどうすればいいのでしょうか。少し考えてみましょう。
女王蟻1匹の時は餌を食べない?冬が近くなると餌を食べる頻度が減っていく
野生の女王蟻は巣を作ると最初の働き蟻が生まれるまで餌は食べません。それは餌を運んでくれる働き蟻がいないからです。
巣を作った新女王蟻は卵を生み、働き蟻が誕生するまで一人で子育てします。最初の1匹が大人になるまでは付きっきりで育てます。
その間女王蟻は餌をとりません。なぜ大丈夫なのでしょうか?
女王蟻は腹部に食べた餌を栄養として貯蓄できる仕組みになっているのです。そして、誕生した蟻が孵化して幼虫になると女王蟻は腹部から栄養を取り出し口移しで幼虫に与えていきます。
なので女王蟻を1匹で飼育始めた時は餌を食べなくてもあまり気にしなくてもいいかも知れませんが餌を与えれば食べるようです。
餌を食べなくなるには時期も関係があります。それは冬越しに入る前です。気温が下がり始めると蟻達は行動が鈍くなり、冬越しの準備に入るため餌を食べなくなります。そして冬越しの状態になり活動を停止し、春まで餌を食べなくなります。
そして飼育する蟻の種類によって餌の好みも別れます。例えばクロナガアリという種類の蟻は植物の種子を主食としています。ですからクロナガアリの場合はタンポポの種やひまりの種などを好んで食べるのです。蟻を飼育する前に自分が飼育する蟻が何が好物なのかを前もって調べておきましょう。
あと、餌を食べない理由として単に嫌い、口に合わないというものがあります。例えば同じ蟻を飼育している人でもAさんの蟻はこれを食べるのにBさんの蟻は食べないということもあるようです。これを食べるだろうと与えてみても巣のゴミ捨て場に持っていってしまうということもあります。この場合は数種の餌を与えてみて自分の飼育している蟻の好みを把握することが大事になると思います。
まとめ
蟻が餌を食べない時は必ず理由があるはずですので、それを見つけ出すのが最優先ですね。蟻も人と同じ様に好き嫌いがあるということがわかりました。自分の飼育する蟻が何が好物なのかを見極めるのも蟻の飼育の醍醐味ではないでしょうか。