日本には280種類の蟻が生息しているといわれています。人家周辺に見られる蟻の多くは針も持たず、持っていても針が弱くて刺さない種類がほとんどです。
しかし、世界に生息する多くの蟻は強弱はあれど、みんな毒を持っています。では、どんな蟻が毒を持っているのでしょうか。
目次
毒を持っている蟻の種類はどのくらい?
さて、どんな蟻が危険、または毒を持っているのでしょうか。
パラポネラ
「最強のアリ」といわれる蟻です。体長は2.5センチほどで、日本最大の蟻の2倍以上のサイズを誇っています。
「ハリアリ」と呼ばれるアリの仲間で、お尻から毒物を獲物に突き刺して仕留めます。大きさゆえに単独行動をしています。
ディノポネラ
肉食系で非常に攻撃的です。毒をもっており、人によってはショックを起こすこともあります。パラポネラを襲うこともあり、主にカエルやトカゲなどを捕食します。パラポネラとは違い、集団で行動します。
グンタイアリ
集団で襲う蟻です。毒で刺して襲うのではなく、強力な顎で昆虫や爬虫類ときには牛や蛇も食べてしまいます。こちらは軍隊のように大群で行動し自らの体を組み合わせて橋も作れる器用な進軍の仕方です。
ヒアリ
3ミリ程度の小さな蟻ですが、お尻に強力な毒針をもち集団で襲ってきます。一度刺されると体内で抗体が作られ、二度目に刺されるとアナフィラキシーショックを起こす可能性が高くなります。輸入資材に紛れ、日本にも上陸する懸念が高まっている。
アルゼンチンアリ
多数の働き蜂と複数の女王蟻がいるので、巣を作り大量発生します。日本に身近にいる蟻で、競争心が高く、日本にいるクロオオアリなどが駆逐されてしまうおそれがあります。主に東海や関西に生息していて、その分布は拡大しています。
その爆発的な繁殖力で、一度巣を作られてしまうと日常生活を脅かすほどになりかねません。狭い隙間でも入り込んで通り抜けてしまいます。もとは海外種でしたが、日本に持ち込まれ繁殖をしているようです。
イエアリ・イエヒメアリ
家屋に住み着く蟻です。
ヤマアリ
お尻に針があり、強烈な蟻酸を噴射することがあります。
ハリアリ
こちらもお尻に針があります。蟻には蟻酸という酸をもち、これによって皮膚に痒みや痛みを伴います。山に入る際には長袖や長ズボンをお忘れないようにして下さいね。
まとめ
このように、海外の種類の蟻でも、日本に持ち込まれて繁殖してしまうこともあります。最近ではヒアリがコンテナについてきた為に、被害を出してニュースにもなっていましたね。
蟻は小さくても繁殖力が高く、巣を作られると厄介なものです。海外に行って帰る際や、海外のコンテナ、船など。小さな蟻に気をつけて持ち込まないようにしましょう!
蟻一匹でも通さない!は、あながち嘘ではないのかもしれませんね。日本でも蟻は身を守る為に蟻酸を出したりはもちろん、噛んだり刺したりしてきます。くれぐれも用心して、こちらも身を守りましょう!