コンクリートや地面、壁などところかまわず蟻をみかける機会は多いです。
あたたかくなるとその活動も活発になってきています。
ところで、蟻はかみつくと以外と痛かったり、その小さな身体からは想像できないパワーを発揮します。
確かに一匹ではかなわないとしても、集団で行動する昆虫ですから、皆で反撃することで天敵を撃退した、という話は珍しくありません。
その一種として、謎の液体を飛ばすこともあるのです
液体の正体は?そしてその飛ばし方は?蟻のメカニズムに迫ってみます。
蟻が飛ばす液体は「蟻酸」!飛ばす理由と方法
蟻は身体が小さいぶん、さまざまな防衛機能を備えています。
天敵に襲われても身を守る手段を持っているのです。
身体から分泌される体液も身を守るための方法のひとつです。
「蟻酸(ぎさん)」と呼ばれる体液は、名前の通り蟻が放出する酸性の液体です。
色は無色ですが刺激臭が強く、外敵に向けて放出されます。
ただし、すべての蟻が蟻酸を放出できるわけではありません。
ヤマアリについて
蟻酸を飛ばす蟻は、たとえばヤマアリなどが挙げられます。
ヤマアリが体液を飛ばすのは、主に巣を守るためです。
上空から鳥が近づくなどして巣に危険が訪れたとき、ヤマアリたちは集団で蟻酸を噴射して攻撃します。
身体を脚で支えお尻を持ち上げて、敵に向かって体液を放つのです。
多くの蟻が蟻酸を噴射する光景はまるでシャワーのようですが、強烈な臭いを放ちます。
また、酸性であるため皮膚に触れるとただれるなどの危険性があります。
安易に近づくことができない攻撃であるため、外敵を追い払う手段としては有効と言えるでしょう。
まとめ
ヤマアリという蟻の一種は、反撃のための手段としてお尻から液体を噴射することができます。
それは「蟻酸」といい、蟻酸自体はたいていの蟻が持っているものなのですが、集団で敵に向かって放出するのはヤマアリくらいです。
ヤマアリたちはみんなで協力して、巣を守るために大きな相手とも戦っているのですね。
ちなみにヤマアリたちが蟻酸を飛ばしているようすはインターネットなどで調べれば見ることができます。
圧巻の光景ですので、気になった方は検索してみてはいかがでしょうか。