「夜寝ている間に蟻が横切ったら安心して眠れない……」という声を聞きます。

蟻は小さな隙間さえあれば容易に侵入しますし、大きな物音を立てるわけでもないので私たちは気づきにくいです。

一匹の蟻の侵入を許してしまうと、道しるべフェロモンをたどって多くの蟻が行列を作るようになっては大変ですね。安眠できないという不安ももっともです。

ですが、そもそも蟻はいつ活動しているのでしょうか?

夜行性のイメージはあまりない蟻ですが、夜はどんな活動をしているのでしょう。蟻の生態について少し勉強してみましょう。

蟻の不思議な生態。夜はどうしているの?

一般的な動物は、活動する時間帯と眠っている時間帯があります。

しかし昆虫は一般的に「睡眠」を必要としません。

睡眠の代わりに小刻みな「休憩」を入れることで活動に支障がでないようになっているのです。

蟻 生態 夜

睡眠が必要ないことは蟻の行動に非常に大きなアドバンテージとなります。

睡眠がないということは、すべての蟻が一斉に数時間活動停止する時間が存在しない、ということです。

常に多くの蟻が働き、交代で休憩と餌集めを繰り返していきます。

さて、以上のことからお気づきかもしれませんが、蟻に昼夜はあまり関係ありません。

巣の中の働きアリが休憩のために交代することで、24時間活動することができるのです。

ですので家に蟻がいつ侵入してもおかしくないのです。

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余談ですが、蟻には夜行性のものも存在します。

行動する時間帯は蟻の種類によって異なりますが、私たちが生活する上では、蟻はいつどんなときでも活動ができる、と思っていたほうがいいでしょう。

まとめ

蟻は視覚があまり発達していない代わりに嗅覚が鋭い昆虫です。

したがって暗いから活動が鈍くなる、といった自由は蟻にはほとんど関係ありません。

睡眠も必要とせず、短時間の休憩を交代で行うことで回せてしまうため、蟻は昼夜問わず動き回ることができるのです。

ただ、気温の変動には影響を受ける生き物なので、比較的気温が下がる夜は活動が若干鈍くなるかもしれません。

しかし蟻が24時間絶えず餌を求めて動けるのは事実ですので、「夜は活動が活発じゃないから大丈夫」と決めつけるのは尚早です。

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